講演会の感想、というか愚痴
講演を聞けたことはとても良かったので、こういった機会を設けて貰えたこと、来場頂いた乙野さんには感謝です。
ただ正直、運営進行が残念すぎた。一言で言うと「田舎らしいなあ…」という感じでした。
1つずつ具体的に挙げていきます。講演会後のアンケートにもほぼ同じことを答えてきました。
講師紹介せずにふるさと大使委嘱状交付式を始める
講演会の演目はこんな感じでした。
- ふるさと大使委嘱状交付式
- 市長あいさつ
- 講演会(トークショー)
- サイン会 ※事前申込者のみ
演目を観て、なるほどこのふるさと大使委嘱も兼ねた講演だったんだなと思いました。そういう企画もよくあります。
いざ始まり、インタビュアーの方が自己紹介をして、市長の紹介をして。
「乙野さんが出てくるの楽しみですよね」ということで、ここで講師紹介して迎え入れるのかなと思ったら、何も案内が無く、袖からトボトボと乙野四方字さんらしき方が…。
似たような自治体イベント運営に携わったこともあるのですが、こんな進行は有り得ない、地元出身とはいえ講師に対して失礼だろう、と思いました。
そしてプレス向け記念撮影をして、壇上設営替えをして、市長が3分ほど挨拶。
大分市が君愛/僕愛で盛り上げてるから豊後大野市も何かやらんとまずい、とか何とか言ってましたが。
その後、講演会に入ってようやく、乙野四方字さんの経歴紹介。うーん、順番が逆…。
講演が進んで盛り上がったところで最後に、ふるさと大使委嘱式で良かったと思うけど、最初に持ってきた理由を考えると、市長の予定を優先したとしか思い付かないんですよね。
最初に市長挨拶した後、1時間ほど講演して最後に委嘱式だと、市長を1時間拘束することになりますから。実際、講演中は市長はもう居ませんでした。
講演本番前からモヤッとするところがありました。
「ほとんど豊後大野市民」のための進行
講演会冒頭、豊後大野市から来られた人は?と聞かれ、私は市外民だったのですが、周りを見ると200人ほどの来場者のうち9割ほどが手を挙げていました。
それ自体は構わないんですが、問題はそのあと。
進行のインタビュアー(この方々も豊後大野市出身でふるさと大使)の方がことある毎に「ほとんど豊後大野市民と言うことで…」と言うので、市外民を除け者にされてる感がしました。
極めつけは、先述の質問応答「豊後大野市で好きな場所、おすすめの場所は?」で、沈堕の滝・原尻の滝について話しているときに溢した一言。
男性「皆さん勿論行ったことありますよね?」
女性「…嘘でしょ?」
今回の講演会中で最も(悪い意味で)印象に残った言葉でした。
大分市を早めに出て、タクシーに乗ってまで原尻の滝を見に行って、豊後大野市に少し貢献しようかなと思ったのを踏みにじられたような気分で、内心怒りを覚えました。
乙野さんが、沈堕の滝は是非行ってほしい、と仰ったときは帰りに行こうかなと思いましたが、その気持ちも冷めてしまいました。(あと原尻の滝以上に遠くて無理だった)
他にも質問内容の全体を通して考えると、「豊後大野市民(特に子供達)に、豊後大野市の素晴らしさをアピールして残って欲しい」って意図の講演会だったんだな、と。
先着順サイン会なのに市民先行受付
振り返ると、市外に優しくないイベントと思ったタイミングは、申し込みの時点からありました。
今回の講演会申込において、豊後大野市民は、市外より1週間早く受付を開始されていました。
自治体運営で市民・市外を分けるのはよくあること。先行受付もまあまあある。
ただ、そこに先着順30人定員のサイン会を合わせてしまうのは別の話。
私が申し込んだときには返信メールにて「サイン会の受付は定員に達したため受付を終了しました。」と書かれていました。電話するまでもなく。
申し込んだのが遅めだったので仕方ないかと思っていたのですが、前述の通り来場者200人ほど、9割が豊後大野市民と考えると、市外受付の22日時点でサイン会は定員に達していたのではないでしょうか。
まあ全校生徒招待されてたらしい豊後大野市の中学生達から、サインを貰い、それを機に将来の新たな文豪が誕生すれば良いのでしょうが、中学校に特別講師として呼んだ方が体裁が付いたと思います。
また豊後大野市に行きたいか?と言われると…
今回の印象を踏まえると私は正直、首を傾げてしまいます。
まず単純に、豊後大野市に行くまでの交通の便が悪い。乙野四方字さん自身も講演前日に呟いてましたが、大分駅からさらに電車で1時間というのは辛いです。
さーここからまた電車で一時間だ……しんどい……
— 乙野四方字 (@yo_mo_G) November 5, 2022
講演では豊後大野市を持ち上げられていましたが、これが本音ではないでしょうか。
ただ、こればかりは立地の問題なので仕方ないでしょう。
問題は豊後大野市に着いてから。景勝地はあるものの、コミュニティバスは平日のみ運行で、各地に行くための方法が徒歩かタクシーか自家用車。
事前に調べたときに駅前レンタカーがあれば、と思いましたが、GoogleMapで探しても、近いところで三重町駅から2km。車を借りるための車が無い状態。
『名前』で栞が借りたような貸し自転車も駅前には無かったような。原尻の滝の道の駅では見かけましたけど、やっぱり自転車を借りるための自転車が無い。
そして最後に今回の講演会の印象。地元ばかり盛り上がって外部を迎える気持ちが無い。聖地巡礼・コンテンツツーリズムに掛けて考えるとご当地側の動きとしては典型的な悪例。
市民のためになれば十分、という方針ならそれはそれで良いんですが、聖地巡礼で大分市に負けたくないんですよね?魅力を全国に発信する大使に任命したんですよね?
何時も彼処も迎合しろとは言いませんが、映画公開中というタイミングでこの塩対応は、残念としか言いようがありません。
ちなみに塩対応を受けたのは大分市巡礼中も1度あって、大分入りした夜、原作小説所縁のお店に立ち寄ったものの、認知されてない、常連客が「観らんで良い」と言い出すなど、散々な幕開け。
遠征巡礼者は確かに余所者であるので、迷惑を掛けないよう節度を守ることは大事なのですが、訪問した熱量を損なうようなことだけはして欲しくないなと、つくづく思いました。
なお、申込時の質問事項にアクアマリンの指輪は何処から来たかの考察を書いたけど読まれなかったのは、不満とは関係ないです。ニッチな質問だというのは承知の上のダメ元でしたので。
最後に
今回は強行日程だったのと、映画公開中で比較がしにくい(公開中にしては東映公式Youtubeチャンネルは劇中動画をアップしてくれていますが)のもあり、まだ行き足りないところも残っているので、円盤が出て、時期が合えば、また大分市に行ってみようかなと思います。
特に、いまだ明確な場所が定まっていない「高台の公園」。護国神社展望台以上にズバリな場所が見つかれば行ってみたいです。
豊後大野市は、また行くとしたら『名前』とかも映像化したときに、かな…?

